体は悲鳴も前向き 日ハム清宮が描く“現実と理想の打者像”
昨14日、腹膜炎により緊急入院していた清宮幸太郎(18=早実)が15日にひとまず退院することが決まった。
早ければ17日以降に練習を再開する可能性があるという。退院翌日の16日には早実の卒業式が控えており、それまではいったん静養。沖縄キャンプ中に胃腸炎になったこともあり、退院後も検査を行うなど、万全を期すようだ。
オープン戦は全19打席で無安打と結果を残せなかったうえ、緊急入院。目標にする開幕一軍までの道のりは険しくなったが、ここにきてプロ生活における本音が聞こえてきた。
清宮は離脱直前の11日のDeNA戦で4三振に終わったが、「状態は悪くない」と話したように、キャンプ中から一貫して弱音を吐くことはなかった。結果だけでなく、「過程も大事。そこを追い求めてやりたい」とも言っていた。さる日本ハムOBは「プロの投手への対応に苦慮していますし、もちろん結果が欲しい。ただ、本人は簡単に打てるとは思っていない。課題は明確だと前向きに捉えています」と、こう続ける。
「相手投手からすれば、注目を集める高卒新人に打たれようものなら大騒ぎされる。必死に抑えにきていることは、本人もわかっています。変化球で打ち気にさせておいて、さらに変化球でかわしてくる攻め方に戸惑いがあるようですが、清宮は球を仕留めきれず、ファウルになっているところにヒントがあると考えている。打席を経験する中でその感覚のズレを修正できれば、結果がついてくると考えているようです」