不完全燃焼続く松山英樹 全米オープンに向け課題山積
【ザ・メモリアル・トーナメント 最終日】
「お先真っ暗で終わった」
松山英樹(26)の言葉が今の状態をよく物語っている。3連覇のかかった2月のフェニックスオープンで左親指付け根痛が発症。それから1カ月以上もツアーを離脱し、復帰後は6試合でトップ10が1度もないなど、もどかしいラウンドが続いていた。
今大会初日は65をマークして首位タイと久々に好スタートを切りながら、2日目71(4位タイ)、3日目71(7位タイ)とスコアを伸ばせずにズルズル後退。そして最終日も4バーディー、3ボギーの71と“不完全燃焼”ラウンドになり、通算10アンダー13位フィニッシュだった。
3番パー4でティーショットを右ラフに曲げると、2打目はグリーン手前のクリークにつかまりボギー先行。8番パー3ではパーオンを逃し、2・5メートルのパーパットも決まらずにボギーと前半はショット、パットともかみ合わなかった。
「3日目、4日目とショットが悪い。何が原因なのかわからない。(再来週の全米オープンに向けて)練習での球数を今の倍にしないといけない」(松山)
今週は、「毎日納得できないことが多い」と悩みが深く、解決の糸口が見つかっていない。次週は全米オープンに向けて調整に充てる。「(左手親指の)痛みはしばらく出ていない」のが唯一の好材料といえる。