初Gのフランス19歳FWエムバペに「当時のアンリ以上」の評
19歳でフランスの「10」番を背負う新星に初ゴールが生まれた。
フランスが日本時間22日、初戦黒星のペルーと対戦。1―0で勝利して勝ち点6とし、1次リーグ最終戦を待たずに2大会連続の決勝トーナメント(ベスト16)進出を決めた。前半34分、FWジルー(31=チェルシー)が放ったシュートのこぼれ球に、FWエムバペ(19=パリサンジェルマン)が反応。右足で押し込んで大会初ゴールを決めた。フランスはこの1点を守り切って2連勝。ドイツサッカー協会公認S級コーチの鈴木良平氏がこう言う。
「エムバペのスピードはケタ違いです。20~50メートルも速いですが、1~3メートルの一瞬の動きはさらに速い。相手と向き合った際、動きを読まれたらスピードは生かせませんが、予測不能なタイミングで仕掛けることができるから、あっという間にディフェンスを置き去りにする。身のこなしのセンスとアイデア、爆発的な瞬発力にシュート力もあります。元フランス代表のエースFWアンリとよく比較されますが、20歳で代表デビューした当時のアンリより、今のエムバペの方がレベルが高い。近い将来、バロンドール(世界年間最優秀選手賞)を獲得できる逸材です」