コロンビア戦勝利“陰の功労者” 早川直樹コーチの仕事ぶり
日本はコロンビア戦の前半6分、MF香川がPKを決めて先制した。前半のうちにコロンビアに同点に追い付かれたが、相手は勝ち点3を狙って攻勢をかけてくるわけでもなく、「このままドローでOK」という消極的な試合運びだった。
エースFWファルカオ以外の選手にはキレがなく、長友が「スピードお化け」と警戒したサイドアタッカーのフアン・クアドラードも自慢の快足を披露する場面はなかった。
コロンビアの選手たちは、明らかにコンディション調整に失敗した。
それが試合内容と結果に反映された。
日本は13日にキャンプ地カザンに入ったが、そこでは負荷をかけた練習はほとんど見られず、コンディション調整を優先した。正直に言って「この程度の負荷で日に日に暑くなるロシアで戦えるのか?」と思った。しかし、日本人選手のコンディションの良さは一目瞭然。日本スタイルがコロンビアを打ち破ったといえるが、功労者として早川直樹コンディショニングコーチを挙げたい。
日本代表は、2010年南アW杯から高地対策の専門家を帯同させ、練習中から検尿、採血による血中酸素などを測ることで選手の疲労度をチェック。それはザッケローニ代表、ハリルホジッチ代表にも受け継がれ、ハートレートモニターで心拍数なども確認するようになった。