巨人再び3位転落 山口俊に新たな“鬼門球場”でCSへ頭痛の種
巨人は山口俊(31)の背信投球でヤクルトに抜かれ、再び3位に転落した。
16日のヤクルト戦に先発。初回に死球と二塁打で2死二、三塁のピンチを招くと、雄平にワンバウンドのフォークを右前へはじき返され、2点を献上。四回には相手先発の原に適時打を浴びるなど、この回4安打で4点を失った。結局、4回89球6安打6失点でKO。これで7敗目(8勝)、神宮では2試合で防御率8.10となった。
山口俊にとって「鬼門」は2球場目だ。広島のマツダスタジアムでの防御率は16.20。首脳陣に相性の悪さを考慮され、ローテを組み替えてまで先週の広島戦の登板を回避したほど。新たに神宮も加わった格好である。
開幕から先発ローテを守り、7月下旬にはノーヒットノーランを達成した。「不祥事を起こした昨年を考えれば上出来ではないか」と評価する関係者がいる一方、「FA入団の選手が広島はダメとか敵地はダメとか、情けないですね」と巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言った。
「本来なら他が苦しむこの2球場でこそ強さを発揮してほしい投手。仮に巨人が3位でシーズンを終えた場合、首位を快走する広島のマツダスタジアム、この日2位に浮上したヤクルトの神宮は、いずれもクライマックスシリーズ(CS)の舞台になる可能性がある場所。エースの菅野に次ぐ先発陣の柱なのに、高橋由伸監督だってこの2球場が苦手な投手は、CSで起用しにくくなりますよ」