シンパもソッポを向いた 貴乃花親方と“怪しい同志”の関係
裁判所はすでに小林元顧問の債券、預金、それに黒のベンツまで仮差し押さえしているとか。今後の調査次第では賠償請求の額はさらに膨らむ可能性もあるという。
この元顧問との関係に関して、貴乃花親方は週刊文春誌上でこう言っている。
「その方(小林氏)が解雇されたとき、協会内部のこともよく知っているし、(八角理事長に)『追い出していいんですか』と言ったのは事実です。その後、一門の激励会に出てもらったこともありましたが、今は連絡もありません。確か、北の湖さんの三回忌のときに姿を見かけたのが最後です。知らない仲ではないので挨拶くらいはしました。でも、それが攻撃材料にされてしまうんですよね」
これらはしかし、明らかなウソ。北の湖前理事長の三回忌法要では「挨拶」どころか、山響親方も交えた3人で1時間以上も話し込んでいた。
「知らない仲ではない」とは、よく言ったもの。「かねて2人は蜜月だった」と、親方のひとりがこう続ける。
「八角理事長がまだ理事長代行だったとき、小林元顧問はある会社の債券70億円分をウソまでついて協会に購入させようとした。このとき元顧問を援護、一緒になって債券購入を迫ったのが貴乃花親方だった。元顧問が解雇されたときも、意見なんてもんじゃない。『彼(小林元顧問)を敵に回すと怖いですよ』と八角さんをドーカツしたと聞いています。2人はタッグを組んで現体制をひっくり返そうともくろみ、元顧問は昨年の日馬富士暴行事件をきっかけに執行部に刃を向けた貴乃花親方を水面下で援護していたのです」
私利私欲でないものをあると言い、証拠の「偽造」も平気でやる。そんな元顧問と貴乃花親方の親しい関係は、親方衆の間では有名な話。それゆえ失望して貴乃花親方とたもとを分かったシンパの親方も多い。 (つづく)