出番は終盤6分間 久保建英“格下”タジク戦先発落ちの不可解
2022年カタールW杯アジア2次予選で森保ジャパン(FIFA世界ランク31位)が15日、敵地でタジキスタン(同115位)と対戦した。
試合結果は日本の3―0の勝利と「世界ランク通りの差がついた」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)とはいえ、後半8分のMF南野の先制点、同37分のFW浅野の3点目は「タジキスタンDF陣は位置取りも連係も悪かった。そのことが〈2人とも決して得意とは言えないヘディングシュートでの得点〉をアシストした」(六川氏)格好だ。メキシコ五輪得点王の釜本邦茂氏も「相手選手が元気だった前半は0―0だったわけだし、後半の3点も守備網を崩してからのゴールではなかった。スカッとした勝ち方とは言えなかった」と苦言を呈する。
それにしても――。天才MFとして世界に名だたる強豪レアル・マドリードに移籍し、現在はレンタル移籍先のスペイン1部マジョルカでレギュラー格としてプレーしている18歳の久保を森保監督は、なぜスタメンで使おうとしないのか?
「久保は10日のW杯アジア2次予選・モンゴル戦もスタメンから外れ、結局ベンチウオーマーに終わりました。タジキスタン戦の出番は後半42分から。アディショナルタイムの3分を加えても計6分! モンゴル戦と合わせて180分中、たったの6分しか出番がなかったことになります。久保の潜在能力の高さに疑いはなく、彼ならではのファンタジックなプレーで攻撃を差配しつつ、自らもゴールを狙える選手なのに森保監督は、なかなか積極的に起用しようとしない。石橋を叩いて渡るタイプの指揮官だし、たとえ試合に出なくても1週間以上の合宿を通して、久保と他選手とのコンビネーションを高めていくという方針なのでしょうが、国際試合の実戦を通して得られるモノもあります。久保をスタメンから外し、途中交代も試合終盤という指揮官の判断は理解に苦しみます」(前出の六川氏)
試合終了後、森保監督は「どアウェーの中、選手たちは我慢強く戦ってくれた」とコメントしたが、そもそも格下相手にスカッとした勝ち方ができないのは、選手起用に問題アリではないか?