ベネズエラに日本大惨敗…森保監督の責任論に釜本氏が言及
「試合後の気持ちを言葉にすれば『まるでどうしようもなかった』です」と力なく話すのは、メキシコ五輪得点王のレジェンド釜本邦茂氏である。
「南米大陸で唯一ベースボールが1番人気だったベネズエラですが、ここ数年来の強化が実を結びつつある。フィジカルにスピード、テクニックにプレッシング、球際の厳しさにカウンター攻撃の精度と鋭さ、局面での展開力にチームの総合力などすべての面で日本を上回っていました。日本は14日のカタールW杯アジア2次予選キルギス戦後にレギュラー格9人がチームを離れ、Jリーグ組の9人がチームに合流したとはいえ、あまりにも〈弱々しい〉チームでした。指揮官、コーチ陣に責任はないのか? 選手選考に間違いはないのか? いろいろな角度から徹底的に論議する必要があります」(釜本氏)
現地で取材した元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が言う。
「前線2人、最終ライン4人の経験値の低さが露呈しました。特に左・佐々木、右・室屋の両サイドバックは、レギュラーの右・酒井、左・長友とのレベル差を痛感させられた。佐々木も室屋も攻守のメリハリに欠け、自分のサイドを突破されてはクロスを放り込まれ、失点につながってしまった」