開星高校“ヤクザ監督”復帰の舞台裏 体罰発覚は本紙取材で
島根・開星高校を春夏9度の甲子園出場に導いた名将、野々村直通元監督(68)が3月から復帰することになった。
独特のコワモテの風貌で「ヤクザ監督」の異名を取った同氏は、定年を迎えた2012年の3月に退任。画家や教育評論家として活動していた。
島根の強豪・開星は野々村氏の退任後、教え子の山内弘和監督が就任。春夏3度の甲子園出場を果たしたものの、いずれも初戦敗退と結果が出なかったうえ、昨年11月に日刊ゲンダイの取材で体罰問題が発覚。9月の秋季島根大会準々決勝に敗れた直後、怒り心頭に発した山内監督が「学校まで走って帰れ!」と球場から学校までの約30キロの罰走を命じことなどを一部の保護者が問題視し、島根県高校野球連盟や島根県庁に、開星野球部の指導改善と山内監督の退任を求める嘆願書を送る事態に発展していた。
「山内監督は昨年2月に部員への暴力行為で4カ月間の謹慎処分を受けていた。9月の罰走に関して県高野連は学校から聞き取りをしたうえで、指導の一環ということで不問に付しましたが、保護者の山内監督の指導に対する不信感は燻ったままでした。OBや一部の保護者から、野々村元監督の復帰を望む声が挙がっていました」(島根県高野連関係者)