式秀部屋脱走騒動で露呈…おかみより必要なのはマネジャー
とはいえ、おかみがいなくても、信頼できるマネジャーがいれば部屋の運営は可能だ。
■母親代わりは昔の話
相撲ファンの菅野宏三氏(ビジネス評論家)は「部屋の運営方法を改革すべきだ」とこう言う。
「大相撲ではおかみは力士の母親代わり……なんて言われていたのは、中卒力士が多かった昔の話。今は高卒、大卒の力士が大半でしょう。その意味ではおかみの存在意義は現代では薄れている。協会も各部屋に一人、稽古の補助も可能な元力士をマネジャーとして置くことを義務付けさせるとか、部屋の運営の講習会を開くなどするべきです。伝統は伝統として残しつつ、旧態依然としている部分は直していく必要があるのではないか」
第2、第3のおかみの暴走が起こらないとは、誰も言い切れない。