久保ELデビュー戦で1G2Aの面目躍如…“サブ要員”返上なるか
スペイン1部ビジャレアルの日本代表MF久保建英(19)が、移籍後7試合目にして初先発となったELのスイバススポル(トルコ)戦(日本時間23日午前4時開始)で<日本人最年少ゴール記録>を達成した。
主力の大半を温存させたビジャレアルのエメリ監督。久保は4―3―3の右インサイドMFで先発した。前半13分。FWチュクウェゼのシュートを相手GKがはじき、こぼれ球を押し込んで新天地での初ゴールを決めた。
久保は、局面に応じてFWバッカと2トップとなったり、ポジションを下げてトップ下的にプレーしたり、豊富な運動量で攻撃陣を差配しながらチャンスを演出した。
同20分には技巧的プレーでバッカのゴールをおぜん立てだ。右サイドの味方選手に手を挙げてボールを呼び込み、相手ゴール正面でトラップした久保は、バッカの動きを見ながら左足アウトで<押し出すようにしながらソフトなタッチ>でラストパス。バッカが強烈ダイレクトシュートをゴール右にブチ込んだ。
前半のうちに2―2の同点に追いつかれ、不穏な空気が流れ始めた後半12分。久保の左CKが流れを変えた。DFフォイトの頭にドンピシャに合わせ、2アシスト目が勝ち越し弾となった。終わってみれば、日本人EL最年少ゴール記録に加えて<両チーム最多アシスト><最多決定機演出パス数><最多クロス>をマーク。数字上でも5―3の勝利に貢献した。
スペインリーグでの久保は、開幕6試合連続で途中出場となっている。
しかもトータル出場時間<80分>と1試合平均にすると15分にも満たない。完全にサブ扱いなのだ。この日の1G2Aによって、久保のチーム内の立ち位置がどう変化するか? 要注目である。