肥後かおりプロ<1>お酒を楽しめる環境へと千葉に引っ越し
ちょうど昭和から平成に時代が変わる時だった。
「自然だけは周りにふんだんにあった」という鹿児島県の実家を出て、静岡県内のゴルフ場に就職したのが18歳。さらに練習環境を求めて葛城GCの門をたたき、キャリア2年後の20歳でプロテストに一発合格。近年活躍する若手女子プロたちが幼少時からたどったエリート・キャリアと比べると、遅咲きながら潜在能力を生かした「苦労人」人生といえる。
そんなレジェンドプロは今、地道ながら新たなセカンドライフに歩を進めている。
プロデビューからのツアーで活躍していた現役時代は静岡県を拠点としていたが、約10年前から千葉県内に移った。
「第二の人生のため?」と尋ねると、
「私、お酒が好きで、車の移動が中心の静岡にいる時は当然、飲酒の機会が制限されていました。そこで関東に来た時に、どこかお酒も楽しめる環境でいい物件がないかと探していたら、駅や繁華街にも近い今の場所が見つかったんです」
アルコールは、かつてツアーで優勝争いの最中でも宿舎で「飲んでいましたね」という左党だ。