全米プロはスタート時間の“運不運”で優勝争いが左右される
9年前はロングヒッターのマキロイが2位に8打差をつける通算13アンダーで圧勝だった。その当時からヤーデージは200ヤード近くのびて総距離は7876ヤードとよりタフになった。そうした意味では2週前の「ウェルズ・ファーゴ選手権」優勝のマキロイをはじめ、リンクスコースでのプレー経験が多い欧州ツアーのロングヒッターが、優勝争いに加わってくる可能性がある。ロングヒッターのブライソン・デシャンボーや、東京五輪に不参加を表明し、メジャーに照準を合わせる地元出身のダスティン・ジョンソンあたりが、優勝候補ということになる。
大会初日は、風速5.8~7.2メートルだったが、もっと強い風が吹くこともある。いずれにせよ、どれほどの風が吹くのか、また風のない時間帯にプレーしてスコアを伸ばせるか、そんなスタート時間の“運不運”も優勝争いの行方を大きく左右するはずだ。
(ゴルフライター・吉川英三郎)