コントロールショットが光ったミケルソンの冷静な戦い方
ほんの少しの緩みが大きなトラブルに直結するメジャーでは、じっと耐える選手がスコアボードの上位に来ます。ミスは動揺を生み、どんなトッププロですら悪循環に陥ってしまうものです。
今大会は冷静に、焦らずプレーできたミケルソンを褒めたたえるべきでしょう。
最終18番では多くの熱狂的なギャラリーに取り囲まれたシーンが象徴的ですが、それも30年のキャリアで“逃げるゴルフ”“刻むゴルフ”ではなく、攻め続ける姿勢が多くのファンの心を掴んでいるからです。
今回メジャー6勝目を遂げて、次の全米オープンに勝ってグランドスラム達成とは簡単にいきませんが、多くのファンに感動と勇気を与え、ミケルソン自身も気持ちの張りが出てきます。まだまだ勝つチャンスはあり、メジャーにチャレンジできる息の長い選手になるでしょう。
■ミスを許せなかった松山英樹
マスターズを勝って、メジャー連覇が期待された松山英樹は大会3日目前半までは好調でした。