オズ日本は21日夜にアメリカ戦 ビーチW杯グループリーグ突破なるか?
ロシア・モスクワで開催中の「FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021」。
2005年の第1回大会から連続11回目のW杯出場となった日本代表は、初戦のパラグアイ戦(現地19日)を0-3から第3ピリオドに大量点を奪い、7-4の逆転劇でモノにして幸先の良いスタートを切った。
試合翌日の20日、日本代表はモスクワ市内の練習場で午前10時からトレーニングを実施。レギュラー組と控え組は、完全別メニュー調整となった。
レギュラー組はストレッチ、ボール回しなどフィジカル回復系の軽めのメニュー。控え組はシュート練習や2対1などたっぷりと汗を流した。
現地で取材中のフォトジャーナリスト・篠原千賀子氏がこう言う。
「難しい試合になりやすい初戦で勝ち点3を獲得でき、この日のトレーニング会場には和やかな雰囲気が漂って時折、笑みをこぼす選手もいました。それでもリラックスムードのレギュラー組と比べ、控え組の選手は厳しい表情で大きな声を出し合いながらメニューをこなし、次戦(アメリカ戦=現地21日)に向けて真剣モードでした。パラグアイ戦ではGKのスローを起点にゴールに繋がる場面があり、先発した宜野座、河合、そして出場機会のなかった城田とGK登録3選手が、ロングスローを多投する場面も見られました」
「楽しみながらプレーしたい。ちゃんと勝ち切りたい」(山内)
午後には、経験値の対照的な2選手がオンライン会見に応じた。
通算9回目のW杯出場となった山内悠誠は、パラグアイ戦で3ゴールを決めて勝利の立役者となった。
「(第2ピリオドの序盤に)0-3のスコアになった時には絶望的な雰囲気も漂いましたが、個人的には試合当日の朝、目が覚めた時から『良い感じ』だったのでゴールを決める自信は持っていました。僕は今大会に『代表でもクラブでもエースを張っている自負』を持って参加している。これからも得点することをしっかり体現していきたい。GKからのスローを受けてゴールを決めましたが、いつもGKに対して『自分の立ち位置を見て』と言っている。これからもスローからの得点シーンがあるでしょう。アメリカ戦では、日本の皆様にパラグアイ戦のようにハラハラドキドキさせないようにしつつ、楽しみながらプレーしたい。ちゃんと勝ち切りたい」(山内)
もうひとり、上里琢文はJリーグ時代に海外遠征などを経験済みだが、パラグアイ戦に途中出場して「W杯戦士」となった。
「必要以上に緊張して試合に臨むのではなく、ワクワクしながら出場機会を待ち続け、初めてピッチに足を踏み入れた際はサイコーです! とつい言葉が出てしまった。常にゴールの意識を持ち続け、落ち着いてプレーしながらゴールのチャンスがあれば、思いっ切り突っ込んでいきたい。でも、あくまでチームの勝利のためにプレーしたいと思います。常に守備の意識を保ち、ピッチ内の選手同士のバランスに気を配り、1対1で負けないプレーをやりたいと思っています。期待してください」(上里)
次戦の相手アメリカを下せば、グループリーグ突破も見えてくる。日本時間のキックオフは午後10時30分である。見逃せない一戦だ。