ドラフト前日に50人超が法大・山下“駆け込み視察” 直前にプロが上位候補の評価を上げるドタバタ
とはいえ、曲がりなりにもドラフト上位候補の左腕だ。プロ側の評価がドラフト前日に急上昇なんてことがあるのか。
「法大野球部はコロナのクラスターによって活動休止に追い込まれ、9日に六大学のリーグ戦初戦を迎えたばかり。5月には創価大野球部の部員がコロナに感染して活動停止を余儀なくされた。プロ側はドラフト候補の実力を正確に、チェックできなかったのです」(前出のスカウト)
昨年はコロナ禍により春夏の甲子園大会が中止になって、プロ側が高校生の実力を十分に把握できなかった。今年は大学のオープン戦やリーグ戦をチェックする機会がグンと制限された。昨年は大学生、今年は高校生が人気になっているのはそんな背景もあるのかもしれない。
いずれにせよ、1位指名選手には契約金と出来高払いを合わせて1億5000万円程度のカネがかかる。ほとんどの球団が“不見転”で新人に大金を投じることになるうえ、彼らを獲得するために多くの選手をクビにしなければならない。仕方がないとはいえ、フロント幹部やスカウトは最後の最後までコロナに振り回されたようだ。