ドラフト前日に50人超が法大・山下“駆け込み視察” 直前にプロが上位候補の評価を上げるドタバタ
ドラフト会議を翌日に控えた10日、神宮球場のネット裏には、少なく見積もっても50人を超すスカウトの姿があった。
ドラフト上位指名候補の左腕、法大の山下輝が立大戦に登板したからだ。
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山下は7回を7安打2失点、12奪三振。スカウトのひとりは「予想外に良かった」と、こう続ける。
「春先に平均142~143キロだったストレートの球速がアップ。この日は150キロも出たし、平均でも145キロを超えていたほど。そのストレートやスライダーが右打者のインコース低めに決まっていた。法大入学後に左肘を痛めてトミー・ジョン手術を受け、1、2年時は公式戦での登板がゼロ。3年から少しずつ投げているだけに、この秋にどの程度の球を投げるのか注目していたけど、手術の影響はほとんどないとみていい。この日の投球で一気に評価を上げた球団もあるでしょう」