大谷翔平104年ぶり「2桁勝利&2桁本塁打」達成も…サイ・ヤング賞はスプリットの精度次第
エンゼルス・大谷翔平(28)が日本時間10日、敵地オークランドでのアスレチックス戦に10勝目をかけて登板し、六回4安打5三振無失点で今季10勝目を挙げた。打っては日本人メジャー通算700号となる25号アーチを放ち自らを援護。ベーブ・ルース以来104年ぶりに、メジャーで「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。
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今季の大谷は、昨季決め球にしていたスプリットを減らし、スライダーを多投。7敗目を喫した前回8月4日のアスレチックス戦では99球中61球がそうで、今季のスライダーの比率は全投球の35.9%に達した。メジャーでは肘の故障を招くとされる球種を多投することにも本人は「一番、効果的な球なので」と意に介さない。
米メディアからも特定の球種に頼り過ぎることで故障を懸念する声が上がっている。大谷が周囲の声に耳を傾けず、スライダーを多投している理由は今季序盤、スプリットの制球が定まらなかったからだ。
これは大谷も開幕前から織り込み済み。過去の経験から本拠地アナハイムをはじめとする各球場の気象条件を熟知しているのだろう。季節によって球種を投げ分けているそうだ。