大谷翔平104年ぶり「2桁勝利&2桁本塁打」達成も…サイ・ヤング賞はスプリットの精度次第
アナハイムは4月の開幕から7月まで空気が乾燥しているため、球種によっては、ただでさえ滑りやすい大リーグ公認球が指にかからず、スプリットは必要以上に抜けて制球が定まらないのだという。
大谷に限ったことではないにしろ、多湿となる夏場以降は指のかかりが良くなるため投手にとっては最適な季節となる。大谷はリアル二刀流の実質1年目の昨季も夏場までスライダーを多投したが、その後、モデルチェンジ。昨季8月は10.6%だったスプリットの比率が、9月は27.5%までハネ上がった。
スプリットを織り交ぜた8月以降は7試合に登板、5勝0敗、防御率1.96。昨季は本塁打王争いに専念するため、9月27日のマリナーズ戦を最後に登板しなかったが、レギュラーシーズン後半の投球内容は目を見張るものがあった。
奪三振率(13.03=リーグ1位相当)の高さからア・リーグのサイ・ヤング賞候補に挙がっている大谷のタイトル取りはスプリットの精度にかかっていると言えそうだ。