小柄な比嘉一貴が年間4勝で賞金王に 飛距離にこだわる若い大型選手に課せられるもの
今年の国内男子ツアーは身長158センチと最も背が低い比嘉一貴が賞金王に輝いた。年間4勝を挙げ、獲得した賞金は1億8159万円あまり。2位の星野陸也は1億1440万円だった。
比嘉のドライバー平均飛距離は285.71ヤードでランク46位だ。
かつてAON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)という180センチを超える大型選手が三つ巴の戦いを繰り広げた時代が最も人気があった。今も有望な大型プレーヤーがいないわけではないのだが、AONのように年間何勝もするような強い選手がなかなか出てこない。
平均飛距離が315ヤードでランク1位の河本力は今年2勝している。
アマチュアで2勝してプロに転向した蝉川泰果も300ヤードを超える飛ばし屋である。
しかし、日本オープンに勝ったときのスイングを見ていると、蝉川はかなり荒々しいスイングをしていた。
「あんなに軸が動いたら、早晩、必ず壁に突き当たるときがくる」