谷原秀人JTカップ連覇で「JGTO内部抗争」激化か…水面下で進む青木功会長降ろし
【ゴルフ日本シリーズJTカップ】最終日
最終日は4打差5位タイ発進の谷原秀人(44)がボギーフリーの5バーディーを奪う65で回り、逆転で史上6人目の大会連覇を遂げた。
谷原は今年からスタートしたサウジアラビア政府系ファンドが出資する新たな高額賞金ツアー「LIVゴルフ招待」5試合に出場。個人戦ではトップ10が一度もなかったが、1億円もの大金を稼いでいる。その一方で選手会長でありながら、選手会が企画した大会を欠場して問題になったり、大会主催者から出場を拒否されるなど話題に事欠かなかった。
「これで日本ゴルフツアー機構(JGTO)の会長選挙に影響が出るかもしれない」と評論家・宮崎紘一氏がこう言う。
■青木会長への不信感
「そもそもJGTOは選手の国内と海外との掛け持ちを認めており、LIVゴルフに出場してはいけないという規則もない。騒動の原因は選手がLIVゴルフに出場した際にどうなるのか、PGAツアーに確認していなかったことにある。LIVゴルフ出場を理由に、国内の大会主催者が谷原の出場を拒否した際も、JGTOは選手の権利として認めている以上、本来なら選手を守る立場です。だが擁護することなく、谷原の執行部への不信感が高まっていった。次期会長選挙には谷原が執行部に招聘した三木正浩副会長を会長に推す方針で、現・青木功体制との対立がすでに水面下で動き出しているといいます」
選手会長の谷原は今回の優勝で人事改革に大きな影響力を与え、一気にJGTOの内部抗争が激化しそうだ。