タイ1部ブリーラム・ユナイテッド石井正忠監督 同国で初の「2年連続3冠監督」の偉業達成
タイ1部ブリーラム・ユナイテッドで指揮を執る石井正忠監督(56)が、東南アジアの地で偉業を成し遂げた。
タイ国内3大タイトルのひとつであるFA杯の決勝(5月28日)でバンコク・ユナイテッドを下して優勝。すでに優勝を決めているリーグ杯とリーグ戦と合わせて3冠を達成。しかも2年連続して「3冠監督」という栄誉を手に入れたのである。
ブリーラムは、5月12日に全日程を終了したリーグ戦を23勝5分け2敗・勝ち点74の好成績で制し、20日のリーグ杯決勝ではBGパトゥム・ユナイテッドを寄せ付けず、国内3冠に王手をかけていた。
FA杯決勝は、リーグ戦2位のリベンジに燃えるバンコクがペースを握る時間帯もあったが、ブリーラムはFWボリンギの2ゴールで逃げ切った。
ちなみにタイで2シーズン連続の3冠は、史上初となる快挙である。
「バンコク・ユナイテッドは質の高いチームなので簡単には勝てないと思っていましたが、無失点で勝てたことも非常に良かったと思います。我々は今シーズン、連続して3つのタイトルを獲得しようという大きな目標を掲げ、チーム一丸となったブレずに戦い続け、その目標を達成することができました。サポーターも喜んでくれていると思います」(石井監督)
鹿島監督時代にJ1優勝とクラブW杯ファイナリストの称号を持っている石井監督に新たな勲章が加わった――。