渋野日向子「予選落ち」同然で忍び寄るシード圏外…アジア初戦2日目は70位Tに後退
【ビュイックLPGA上海】第2日
13日の2日目は、2大会前のウォルマートNWアーカンソー選手権の3位で来季のシード当確ランプを灯した西村優菜(23)が67で回り、首位に2打差の通算8アンダー4位タイに浮上。週末は米女子ツアーの初優勝を目指す。
西村は3大会前までは、来季のシード入り(80位以内)を決めるポイントランクは圏外の81位だった。それが前述の3位で61位にあげ、先週の13位で56位とし、上位60人が出場できる最終戦のツアー選手権も見えてきた。この大会に勝てばポイントランクは一気に30位以内に入ってくる。米女子ツアー1年目で苦戦続きだったが、ここまで20試合を消化。移動や日々の生活、コースへの対応など、色々慣れてきたこともあるだろうが、シード権のボーダーラインを抜け出したことで気持ちに余裕ができた点が何より大きい。
対照的なのはポイントランク79位の渋野日向子(24)だ。今大会から4試合のアジアシリーズ(中国・韓国・マレーシア・日本)は出場人数が限られ、予選落ちがない。
攻撃的なゴルフで上位争いをすればポイントを稼げる絶好の機会。ところが、アジア初戦は初日に3オーバー69位と出遅れ、2日目もスコアを1つ落とし通算4オーバー70位タイと後退。80人しか出場していない大会でこの成績なら「予選落ち」も同然だ。
この大会は渋野よりランキング下位の選手が上位にいるので、週末の2ラウンドで順位を上げないと80位以下となり、シード圏外に弾き出される。ちなみに、過去2年のランク80位は約380ポイント。317ポイントの渋野は12位で65ポイントを稼げばシード圏内に残れるが、巻き返しは厳しい。