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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

アジア杯イラクの日本戦ジャイキリが快進撃の中東諸国に勇気を与えている

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 それはイラク人サポーターも同じ。試合当日にメトロで試合会場のエデュケーション・シティ・スタジアムに向かう途中には、イラク国旗を身にまとった熱心なファンから「弱いベトナムに2失点した日本に負けるわけがない」と力説され、彼らの自信満々な姿にはこちらが面食らった。

 試合翌日の20日にも別の駅で「イラク・ジャパン、2-1」とからかわれた。ただ、彼らもこちらが女性ということで「ファイナルでまた会おう」と親切にフォローしてくれたが、何とも居心地が悪い。

 ドイツやスペインを撃破した2022年カタールW杯の時は、称賛されることばかりだったので、アジアカップでこのような気分になるのは本当に嬉しくない。

 思い返せば、カタールW杯でもアルゼンチンは初戦でサウジアラビアに苦杯を喫し、そこから息を吹き返してタイトルまで辿り着いた。

 日本が本当に強ければ、彼らのような軌跡を辿ることは可能なはず。

 メッシのようなけん引役になれるのは、久保か、堂安律(フライブルク)か、あるいはここから復帰してくる三笘薫(ブライトン)か。

 とにかくこのまま終わってもらっては困る。

 ◇  ◇  ◇

当コラムは元川悦子氏による現地からの特別寄稿。前回「カタールで久しぶりに話し掛けてきたトルシエは角の取れた好々爺だった」も必読だ。

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