著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

日本に留まる男子プロが世界から見捨てられる日…国内ツアーは米下部ツアーより格下扱い

公開日: 更新日:

 先のOWGRでのポイントは、フィールドランキングが土台になっている。これは開催コースの難易度、出場選手の世界ランキング、注目度、賞金の高さなど、大会のレベルで格付けがされ、それによって優勝ポイントも決まる。このフィールドランキングの平均ポイントの順位では、1位4大メジャー、2位WGC(世界ゴルフ選手権=昨年で終了)、3位PGAツアー、4位DPワールドツアー、5位コーンフェリーツアー(米2部ツアー)、6位アジアンツアー、7位日本ツアー。

 つまり、日本ツアーは米国の下部ツアーより下に見られているのだ。メジャーをはじめ、米ツアーの出場カテゴリーはOWGR50位以内が選考基準だが、現在50位のカート・キタヤマ(米国)の総合ポイントは100.40。日本ツアーで年間10勝しても届かない。また、フィールドレベルが低い日本ツアーでいくら勝っても、世界レベルの技術もメンタル力も身につかない。

 いち早く日本を見限り、DPワールドツアーからPGAツアーに昇格し、今回の全米プロで18位と健闘した久常涼(21)の決断は正しい。

  ◇  ◇  ◇

 国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。日程は虫食い状態で録画放送がはびこり、コースは低レベル。そんな事態を招いた「元凶」について、●関連記事【もっと読む】…で詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • ゴルフのアクセスランキング

  1. 1

    岩井姉妹はヨネックス、勝みなみは母親、下部ツアーの原英莉花は? 気になる米ツアーのサポート体制

  2. 2

    全国を巡ってきた僕がイチ押しの温泉は鹿児島県姶良市の重富温泉…望みをすべて叶えてくれる癒やしの施設

  3. 3

    原英莉花を待つ米女子下部ツアーの厳しい「数字」…移動も過酷、ギャラリーもほぼゼロ

  4. 4

    ハワイのソニーオープンで思い出す 藤田寛之さんと1カ月の「ぜいたく合宿」で覚えた猛烈ホームシック

  5. 5

    キャディー仲間からは「もったいない」…かつて実績のある2人からのオファーを断ったワケ

  1. 6

    令和を迎えたツアープロのランチ事情…プロがまともな食事がとれませんからキャディーはなおさらです

  2. 7

    プロキャディーのシーズンオフは人それぞれですが、僕が毎年やっていることは何でしょう

  3. 8

    追悼・プロゴルファー田原紘さん 多くのアマチュアに慕われた「レッスンの神様」

  4. 9

    QT目前に上井邦浩君に起きた奇跡の逆転シード入り…最終ホールで《トドメを刺されたな》とうなだれた直後のまさか

  5. 10

    「和製べン・ホーガン」陳清波さん死去…元マネジャーが語るダウンブローの極意

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 3

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  4. 4

    フジテレビにはびこる“不適切すぎる昭和体質”…他局の元TVマンも「お台場だけ時が止まっている」と厳しい指摘

  5. 5

    豊昇龍は横綱昇進確実、相撲協会も万々歳だが…"朝青龍の甥”に素行や品格、技術で不安はないか?

  1. 6

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 7

    GACKTは“陰謀論匂わせ”の常習者…中居引退に「裏が…」、新型コロナを「世界的な仕掛け」と指摘

  3. 8

    フジテレビの“天皇”日枝久氏が雲隠れ…社内紛糾、迷走で「院政崩壊」へカウントダウン

  4. 9

    中居正広の女性トラブル問題で大揺れのフジテレビ…社員の悲痛な叫びに賛同が広がらないワケ

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ