強風のリンクスで日本人は勝てないのか…全英女子で渋野日向子は《何もできず》、予選通過は19人中9人
【全英女子オープン】最終日
19人の日本勢が出場した今年は予選通過は9人。最上位は、通算2アンダー7位タイの西郷真央(22)と岩井明愛(22)だった。
優勝は同7アンダーのL・コ(27)。パリ五輪金メダリストでメジャー3勝目となった。「ゴルフの神様が創ったコース」「聖地」とも言われるセントアンドルーズ・オールドコースとしては「普段通りの顔」でも、リンクスに不慣れな日本人選手にとって風速10メートル超の風が吹き続ける戦いは厳しいものだった。通算14オーバーで予選落ちした2019年大会覇者の渋野日向子(25)は「何もできなかった。ここまでとは思っていなかった」と肩を落とし、ショットメーカーの山下美夢有(23)も同9オーバーで予選を通らず、今年の全米女子オープンを制した笹生優花(23)も決勝へ進めなかった。
日本女子は、1977年に樋口久子が全米女子プロに優勝。それ以後、海外メジャーで優勝トロフィーを抱いた選手はおらず、渋野が19年全英女子に勝って長いトンネルを抜けた。すると、笹生が21年と今年の全米女子オープンを制し、古江彩佳(24)も先月のエビアン選手権に勝った。今や日本人のメジャー優勝は珍しいことではなくなった。