ドジャース首脳陣を悩ます大谷の「やる気マンマン」…ビクビク痙攣してもお構いなしの特異なメンタリティー
手術明け1年目は、投球イニング数が制限される。3月から投げていたら、プレーオフに行く前にリミットに達してしまうというのだ。
ところが、大谷本人は投げる気満々。「なるべく早い時期に焦点を当てたい。開幕が一番、早いところだし、自分としては最短を目指していきたい」と言う。
ワールドシリーズでは盗塁を試みて左肩を脱臼、想定外の手術を受ける結果になった。投手に復帰する来季は慎重を期して、盗塁は自重するのかと思ったら、
「投手としてその試合の中で投げていたとしても、進塁した方が(勝利の)可能性が高ければ、もちろんいく準備はしたいと思っている」と言うのだ。
「大谷は多少、ダメージがあっても、チームの勝利のためにはフル回転せざるを得ない性分です」と、現地特派員がこう続ける。
「顕著だったのはエンゼルス時代の昨年7月28日、タイガースとのダブルヘッダーです。『2番・投手』として1試合目に完封勝利。その45分後にスタートした2試合目も、休養を勧める首脳陣を制してスタメン出場。本塁打を2本打ったものの、試合中にけいれんを起こした。当時、ネビン監督は二刀流の負担を考慮、話し合いの場を設けて大谷には何度も数試合の休養を勧めていたのです。ただ、そのたびに大谷は出られる状態だと言って休もうとしなかった。