西武・鳥越裕介ヘッドコーチ「厳しく指導?僕は基本、怒らないんですよ。ただ…」
「まずは色々なことの当たり前のレベルが低かったので、そこを上げて行くこと。練習の質を上げて行くことを考えてやっていました」
──昨年に比べ、練習量も各段に増えた。
「去年までは知りませんが、僕らが科している練習メニューは15時過ぎには終わっている。だから、(その後の自主練習は)コーチは練習を手伝ったり、見ているだけ。こっちから『ノックをやれ』とかは一切言ってません。そもそも、これだけポジションが空いてることはないので、それぞれがチャンス。(球団には)『今年のキャンプは今までよりケガ人が少ないね』と言われました。選手も、それなりの準備をして入ってきているのかなと」
──西口新監督は「選手に厳しく接し、喝を入れてくれる」と期待している。
「その『厳しく』という定義がわからない。僕らコーチは『勝つためにどうするか』『預かった選手にどう接するか』を考え、その上で技術を伸ばし、言わなきゃいけないことは言う必要がある。プロスポーツの世界って、そもそも厳しい世界じゃないですか。厳しさで言えば、オリンピック選手たちの方がストイックだと思いますよ。少なくとも僕は『厳しく言ってやろう』とか『ガツンとやってやろう』なんて考えはないですよ。ただ、この場面は言わなきゃいけない、インパクトを残さなければいけない、という時は口調を変えて言うことはあります。それが『厳しい』と受け取られるのかもしれませんが、あくまで勝つためにやっていることですから」