相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後
弟子の監督不行き届きと、北青鵬の暴力を知りながら黙認、隠蔽していたことなどで日本相撲協会から2階級降格と減俸の処分を食らった宮城野親方(38=元横綱白鵬)。周囲では「ほとぼりが冷めれば、師匠に復帰できると考えている」「仮にそれがムリでも、部屋付き親方として理事長の座を狙っている」なんて声が周辺から聞こえてくる。(【前編】からつづく)
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弟子の暴力、それを止めようともしなかった白鵬……。しかし、今回の一件で相撲協会の逆鱗に触れたのが、姑息な隠蔽工作だったという。
協会のコンプライアンス委員会の報告書によれば、宮城野部屋に聞き取り調査をした際、部外者が同席し、力士たちに口止め工作をしていたという。
「この部外者というのは番組制作会社の社員。かつてTBSで白鵬のドキュメンタリーを数多く手がけ、トークショーの司会をし、ちびっこ相撲大会の白鵬杯の実行委員会にも名を連ねている側近です。番記者時代から常に行動を共にし、白鵬が相手を秒殺した時は『あっけなさすぎて、物足りなかったんじゃないですか』と、あからさまなヨイショをしていた。白鵬がモンゴルに帰国した際も同伴し、豪遊していたとの話もある。口止め工作も白鵬の意を受けて行われたのは明白で、協会の怒りに拍車をかけた」(角界関係者)