今度は自分で旅行に…肺がんで脳転移もわかった祖父からのメール
友人から紹介された大学生のB君から、こんなお話を聞きました。
◇ ◇ ◇
私の祖父(73歳)は元気で、長く自宅にひとりで暮らしていました。毎朝、ラジオ体操を欠かさず、図書館に通い、近くに住む娘にあたる私の母と、孫の私とはよく連絡をとっています。
一昨年4月、市の健康管理センターの健診を受けたところ、「要精密検査・肺」との報告が届きました。その知らせの手紙を持って5月にA病院を受診し、その10日後には気管支鏡検査のために入院しました。
無事に検査は済み、自宅で組織検査の結果を待っていたところ、その頃から左腰の痛みが出てきて、歩く時は痛みをこらえている感じでした。結局、診断で「小細胞肺がん 腰椎転移」と分かり、入院治療となりました。
点滴で抗がん剤治療を5回行い、腰部への放射線治療が行われました。その結果、腰の痛みは消え、8月初めに退院します。その時に、担当医から次のように言われました。
「放射線治療と薬がよく効いて、がんは落ち着いています。それでもステージ4の進行がんなので、もしかして今が一番良い時かもしれません。再発すると、今度は厳しくなると思います。旅行など、今のうちに行けたらよいと思いますが、何しろコロナが蔓延していますので、むしろ、自宅でのんびりされるのも方法かと思います」