週末オススメ本ミシュラン
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「定年消滅時代をどう生きるか」中原圭介著 講談社現代新書/2019年
評者は今年1月で還暦(60歳)になった。これからの60代、70代の生活に備えるための必読書だ。中原圭介氏は、今後の状況についてこう分析する。 <政府は65歳までの雇用を企業に義務づけている高年…
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「次の時代を先に生きる」髙坂勝著/ちくま文庫
本書の内容は、資本主義の徹底批判と新しいライフスタイルの提唱だ。それも、机上の空論ではなく、実際に著者が実践してきたことなので、とても説得力がある。 著者は、30歳のときに心を病んで、会社を…
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「汚れた桜」/毎日新聞「桜を見る会」取材班 毎日新聞出版
「桜を見る会」疑惑追及よりもっと大事な問題があるとか、いいかげんにしろと渋い顔をする人間には、創価学会名誉会長の池田大作を持ち上げる者が多い。なぜなら、「桜を見る会」の招待者には「首相枠」などの他に「…
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「体育会系 日本を蝕む病」サンドラ・ヘフェリン著 光文社新書/900円+税
日本社会がいかに異常かを日独ハーフで両国を知る著者の視点で書いたんだろうなぁ~、どんだけオレ、叩かれちゃうんだろう。なんて思う人もいるかと思うが、まさにそういう本である。著者は頭にハチマキを巻いて頑…
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「人生の地獄の乗り越え方ムネオを救った30の言葉」鈴木宗男著/宝島社/2020年
2002年に鈴木宗男氏(当時、衆議院議員)は、収賄容疑で「鬼の特捜」(東京地方検察庁特別捜査部)によって逮捕、起訴された。鈴木事件まで、「鬼の特捜」に逮捕されると政治生命に終止符を打たれた。しかし、…
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「百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者」ハロルド・ジョージ・メイ著
著者は、日本コカ・コーラ副社長、タカラトミー社長を経て、新日本プロレスの社長を務める「経営のプロフェッショナル」だ。 正直言うと、私は青い目の経営者が好きではない。会社の利益と自らの報酬を引…
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「評伝 西部邁」高澤秀次著/毎日新聞出版
安倍晋三、ドナルド・トランプ、竹中平蔵、桜井よしこ、百田尚樹、カルロス・ゴーン。 これは私が「幹事長 二階俊博の暗闘」(河出書房新社)の中で「現代悪人列伝」として挙げた人々の一部である。 …
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「2050年のメディア」下山進著/文藝春秋/1800円+税
ウェブメディアに従事する自分にとってはとにかく面白い本だった。戦国時代好きや三国志好きな人にとっても面白く感じられるかもしれない。とはいっても「2050年のメディア」というタイトルだけで「この本には…
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「池上彰の世界の見方イギリスとEU 揺れる連合王国」池上彰著/小学館/2019年
本書を読むとブレグジット(イギリスのEU[欧州連合]離脱)の経緯がよくわかる。 政府が緊縮財政を実施し、生活保護を削減した。そのため生活保護受給者の一部が仕事に就くようになった。しかし、非熟…
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「MMT 現代貨幣理論とは何か」井上智洋著/講談社選書メチエ
現代貨幣理論(MMT)が、日本の経済学者を二分し、感情的な対立が続いている。本書は、そのMMTをマクロ経済学者の立場から、冷静に、客観的に、分かりやすく解説したものだ。 著者によると、MMT…
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「医者、用水路を拓く」中村哲著/石風社
「自衛隊の派遣は有害無益」もしくは「百害あって一利なし」と断言したのは、先ごろ亡くなった中村哲である。 2001年に衆議院のテロ対策特別委員会に参考人として招かれた中村はまた「現地の対日感情は…
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「空白の日本史」本郷和人著/扶桑社/880円+税
テレビで時々見かける東大教授だが、今年の御代替わりの際は元号が何かを予想する立場としてさまざまな場所からお声が掛かった。語り口が面白く、かつ知識量がハンパないことは分かっていたが、著書も同様に面白か…
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「結果を出すリーダーはどこが違うのか」竹中平蔵編著/幻冬舎/2019年
竹中平蔵氏のリーダー論は面白いし役に立つ。それは竹中氏が時代の危機を強く認識しているからだ。 <そして、今また日本にとって変革の時です。時代がリーダーを求めるのであり、現代がまさにその時期だと…
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「DIY葬儀ハンドブック」松本祐貴著/駒草出版
ティッシュや醤油といった日用品や食料品の値段はよく分かっている。ただ、葬儀となると、経験する機会が少ないので、相場がよく分からない。しかも動揺していることもあって、葬儀社に言われるままに葬儀を進めて…
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「トヨトミの逆襲」梶山三郎著/小学館
「愛知県豊臣市」に本社がある“トヨトミ自動車”は売上高が29兆円余で営業利益が2兆円を超す。その社長、豊臣統一が作中でこうつぶやく。 「あの総理とはどうもウマが合わない」 父親も祖父も政…
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「SNS変遷史『いいね!』でつながる社会のゆくえ」天野彬著/イースト新書/920円+税
「インターネット」や「SNS」という言葉に拒否反応を覚える方に読んでもらいたい本を見つけた。私は、インターネットを使い始めて今年で25年になり、ツイッターを使い始めて10年、フェイスブックは9年になっ…
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「ヒトは120歳まで生きられるのか生命科学の最前線」田原総一朗著/文春新書/2019年
田原総一朗氏は時代を先読みする鋭い勘を持っている。現在、85歳の田原氏は、ゲノム編集やAI(人工知能)について精力的に取材し、執筆している。 <二○一○年を過ぎたころ、遺伝子操作の技術に、突如…
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「僕らはSNSでモノを買う」飯髙悠太著ディスカヴァー・トゥエンティワン
ネット広告費がテレビ広告費を今年中に追い抜く見込みだ。学生がテレビを持たず、スマホばかり見ている現状を考えると、さもありなんという気がする。 ただ、長年親しんできたテレビCMと比べて、我々は…
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「オサヒト覚え書き 追跡篇」石川逸子著/一葉社
今年86歳の著者は、明治天皇の父の孝明天皇(オサヒト)の亡霊が追う形で「閔王妃殺害」や「琉球処分」の闇に光を当てる。 とりわけ、現在、鮮明にしなければならないのは1895年10月8日の閔王妃…
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「つけびの村 噂が5人を殺したのか?」高橋ユキ著/晶文社/1600円+税
2013年7月に山口県周南市の限界集落で発生した「山口連続殺人放火事件」に迫ったルポだ。40代の時に東京から地元へ戻ってきた男(犯行当時63歳)が近隣住民5人を殺害し、住宅に火を付けた事件である。本…