「アンチエイジング・バトル最終決着」坪田一男著
あらゆるメディアにアンチエイジング情報が氾濫しているが、どれに効果があるのかよく分からない。そこで日本抗加齢医学会理事長の著者が、30個のアンチエイジング情報を紹介し、正しいか否かについて結論を導き出していく。
例えば、「若い肌を保つには日焼けは厳禁か」。シワの原因をつくるのは、およそ9割が紫外線だという。紫外線が、皮膚の弾力を支える線維芽細胞にダメージを与えるためだ。日光にさらされない腹や尻には顔のようなシワができないのもそのためだと本書。一方、日光はビタミンDを合成して骨を丈夫にするのにも役立つといわれる。
著者は、日光は1日15分浴びれば十分とし、夏以外でも徹底的な紫外線対策をすべしと結論づけている。
(朝日新聞出版 780円)