「腸寿」松生恒夫著
“長寿な腸”をつくるための、77の生活習慣について紹介する本書。
まず、一日のうちで腸がもっとも活発に動くのは、副交感神経が優位になっている起床直後の時間帯である。この時に排便を促すのが、コップ1杯の水を飲むことと、きちんと朝食を取ることだ。これらを怠ると、せっかくの腸の動きがすぐに停滞してしまう。
また、寝る前の飲食は避けること。就寝中、十二指腸からはモリチンというホルモンが分泌され、消化酵素などの分泌を促進させ胃や腸を含めた消化管をきれいにする役割を果たす。しかし、胃に食べ物が残っているとモリチンの分泌が悪くなり、消化管の掃除が滞る。少なくとも、就寝の3時間前までには食事を完了しておくのが理想である。
(講談社 840円)