「がんと診断された私が生きるためにやったこと」広浜千絵著
著者は35歳で胃がんを宣告され、胃の4分の3を切除。43歳のときには転移ではない原発性の乳がんと診断された。現在は50代に突入したが、血縁者にがん患者が多いがん家系であり、がんを“持病”と割り切っているという。本書はそんな著者が、がんにかかったときに知っておくべきことについて詳述する。
医師から自分のがんの状態を聞くとき、最低限知っておきたいのはがん用語だ。がんが広がっていくことを意味する「浸潤」、がんの「悪性度」と「ステージ」の違いなど、これを理解していないと症状も治療法もきちんと理解できない。
自分が使える医療制度とお金を把握する、あらゆる治療法の副作用を知っておくなど、著者の経験も交えながら解説していく。
(KADOKAWA 780円)