「東京2020計画地図」東京都市計画研究会編
2020年オリンピックまでに東京はどう変わるか。政府は海外からの旅行者を2000万人にまで増やすともくろみ、港区はホテル事業の拡大を思い描く。渋谷はスクランブル交差点やマルキュー(109)など若者文化をベースに独自の未来志向を徹底するという。
日本橋から日比谷にかけては水運の整備を行ってその昔の「水都・東京」の復活をめざすらしい。現に日本橋にできた船着き場では冬にもコタツ船が出て人気を博しているのだそうだ。臨海部・銀座・虎ノ門・竹芝など各地区ごとに描く壮大な皮算用か。各官庁の縄張り争いで空中分解しないことが大事。
(かんき出版 1400円)