「私立探偵・小仏太郎天城越え殺人事件」梓太郎著

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 私立探偵の小仏に修善寺温泉の旅館の女将から従業員の身元照会の依頼が舞い込む。聞くと、1週間前に客として投宿したユリという若い女性から雇ってほしいと頼まれ、働かせているという。小仏は、かつてユリが働いていた東京の額縁屋や借りている足立区のマンションの大家を訪ねる。ユリは母親の佐和子の仕事を手伝うと額縁屋を辞めたが、半年前から佐和子と別居していることが分かった。

 佐和子を捜して下田の実家を訪ねた小仏は、佐和子の父親の岩田が、5年前に修善寺のスナックのホステスだった保乃香の部屋で何者かに殺されていたことを知る。事件はまだ解決していなかった。

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