「顔は口ほどに嘘をつく」P・エクマン著、菅靖彦訳

公開日: 更新日:

 感情について40年以上研究を続けてきた心理学者による科学テキスト。

 車を運転中に飛び出してきた車と衝突しそうになったとき、反射的にハンドルを切りながら、顔には恐怖の表情が浮かぶ。感情は重要な出来事が起こったときにどうすべきかを考えなくてもそれに備えさせてくれる。つまり感情は私たちの安全にとって極めて重要と思われる物事への反応である。さらに感情はしばしばあまりに早く始まるので、それを引き起こす心のなかのプロセスに私たちは気づかないと著者はいう。

 感情がどのような引き金によって引き起こされるのか、他人の感情を読み取るには顔のどこに注目すればよいかなど、感情をさまざまな角度から解説しながら、感情をコントロールして上手に生きるヒントを伝授。 (河出書房新社 1150円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁