「だいじょうぶ!依存症」高部知子著

公開日: 更新日:

 依存症について分かりやすく解説する本書。著者は大ヒットドラマ「積木くずし」などで活躍し、現在では精神保健福祉士として活動する高部知子氏だ。

 依存症には、アルコールや薬物をはじめ、ギャンブル、買い物、セックス、ゲームなどさまざまあるが、いずれの原因も“意志の弱さ”ではないことを理解することが重要。快楽をもたらすホルモンであるドーパミンの過剰放出が続き、脳の構造が変化して起こる体の反応が依存症であるため、感情や行動をコントロールする認知行動療法などの正しい治療を受ける必要がある。

 試しに、何もせずに15分間瞑想(めいそう)してみて、苦痛を感じたり落ちつかなくなるという人は、ドーパミンが過剰状態になっている可能性もあるという。要注意だ。

(現代書館 1200円+税)

【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭