「乙女の教室」美輪明宏著
現代女性は、学歴も教養も兼ね備え、ファッションセンスも磨かれているが、一方で女性としてどう生きるべきか、何を求めて生きるべきかを見失ってしまった人も多い。そんな女性のために「乙女」として生きることを勧める生き方指南書。
乙女の乙とは、「甲乙丙丁」の乙のこと。「甲」では出来過ぎてちょっといやらしいけれど「乙」なら愛嬌がある。清楚で、上品で聡明で、恥じらいがあって奥ゆかしく、教養や知識があってもそれをひけらかさない女性。芯が強くて清らかで、勇気と義侠心がある女性。そして常識や世間の思惑などに振り回されず、揺らぐことのない道徳観や倫理観を内に秘めている女性。
そんな乙女の美徳をひとつひとつ解き明かし、それを身につけるにはどうすべきかを説く。
(集英社 737円)