「その名を暴け」ジョディ・カンターほか著 古屋美登里訳

公開日: 更新日:

 2017年、ニューヨーク・タイムズ紙が、映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインの性的虐待の事実を報道。この報道がきっかけとなり、#MeToo運動が世界に広がった。記事を執筆した記者が、その調査報道の内幕をつづったノンフィクション。

 ワインスタインによる女優らへの性的不法行為や虐待の噂は以前からあったが、業界で神と呼ばれる彼を告発する女性はこれまで誰もいなかった。著者らは、彼が関わった映画に出演した女優らの個人連絡先をつきとめ接触。さらに彼の会社の元女性従業員らを探し出す。

 女優のアシュレイ・ジャッドが重い口を開く中、有名なフェミニスト弁護士から記者にメールが届く。実は彼女はタイムズ紙の動きを察知したワインスタイン側が仕掛けてきた攻撃だった。

(新潮社 1045円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出