第一話 倫理的にあり得ない(11)目をつけた女の台を辛抱強く狙う
涼子は自分の机に戻り、椅子に座った。腕を組み、背もたれに身を預ける。
「私も話を聞いたとき、遺産目当てかもしれないって思った。直人くんの親権を手に入れて、安生になにかあったとき、自分もおこぼれにあずかるって算段かなって。でもすぐに、それはないって気づいた。法律で、親権がど…
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