地元菓子店もNHKもNG…「じぇじぇじぇ」の商標登録が宙ぶらりん
「じぇじぇじぇ」は誰のモノなのか……。特許庁の判断が揺れている。
今年の流行語を使った商標出願が相次いでいると話題だが、大賞のひとつでNHKの朝ドラ「あまちゃん」で使われた「じぇじぇじぇ」をめぐり、まさかの展開になっている。
今年5月10日、岩手県久慈市の菓子店が商標登録を出願。その後、NHKエンタープライズが6月18日に約1カ月近く遅れて出願し“一騎打ち”が注目されたが、現在は宙ぶらりん状態なのだ。
その理由は、特許庁が双方に、出願を認めない旨の「拒絶理由通知書」を送ったこと。商標登録は、先に出願した方が認められるのが原則。特許庁のデータによれば、NHKエンタープライズは、同一か類似する商標の出願が先にあることを理由に出願を拒絶された。それは原則どおりとしても、先に出願した菓子店までNGとは理解不能だ。どういうことなのか。
「先願の菓子店に拒絶理由通知書を送ったのは、<じぇじぇじぇ>がNHKのドラマで広く浸透したため、菓子店が<あまちゃん>人気にあやかってビジネスをしていると消費者が誤解する恐れがあると判断したからです」(特許庁担当者)