「花子とアン」で異彩 仲間由紀恵の“玉ネギ頭”は地毛だった
視聴率24%超をマーク。今期のNHK朝ドラ「花子とアン」が、「あまちゃん」「ごちそうさん」を上回る好調な滑り出しをみせている。
第4週からは、吉高由里子(25)演じるヒロイン・はなの生涯の友となる葉山蓮子が登場。物語のキーパーソンとなる役を仲間由紀恵(34)が演じているのだが、とにかく目を奪われるのがドデカイ髪形。黒柳徹子も上回る大きな玉ネギ頭で、異彩を放ちまくっている。
これ、束髪(そくはつ)と呼ばれるヘアスタイルで、「明治時代に上流階級の女性の間でアンチ日本髪として流行したもの。芸者から紆余曲折を経て女優になった川上貞奴が舞台映えすると結い出して取り沙汰され、やがてかぶり物のようにボリュームのある『庇髪(ひさしがみ)』の前身となりました。劇中の仲間さんの髪形は多少大げさな気がしますが、実在したモデルのイメージを忠実に再現した正しいデフォルメといえるでしょう」(近世史研究家の髙山宗東氏)。
■「ごくせん」ヤンクミの面目躍如
蓮子のモデルは、大正から昭和期に活躍した歌人・柳原白蓮(1885~1967年)。物語の主人公である「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子(1893~1968年)とは実際に親交の深かった間柄として知られる。ドラマでは14歳で嫁ぐも、結婚生活に耐えかねて実家へ出戻り。離婚直後、自暴自棄となり、殿方と夜な夜な酒を浴びるように飲んでいたため、実家を追い出され、女学校に編入するハメになったトンでるご令嬢として描かれる。