宮崎靖男が暴露 鈴木則文監督と菅原文太の「大ゲンカ」
だが、フタを開けてみれば、初日から満員御礼。
「脚本を書くために監督が泊まり込んでた荻窪の旅館に通い、過積載だとか、“ジャリパン”って呼ばれてた道路沿いの売春婦のこととか、トラック野郎の日常をアドバイスした。<おかげでリアリティーがある作品になった>と感謝されたときは、本当にうれしかったよ」
第1作で宮崎さんは警官の取り締まりに遭い、土下座して見逃してもらおうとするトラック野郎役で出演。その後、最終作まで登場した。
「一番の思い出は第8作の『一番星北へ帰る』かな。岩手県の花巻温泉でのロケが終わり、ホテルそばのスナックで飲んでたら、監督と文太さんが大ゲンカになっちゃったんだよ。理由はホステスの奪い合いさ。“ケンカ”と“美女”がキーワードのあのシリーズのまんまだったね、ハハハ」
■今も現役
宮崎さんにはアドバイザー料と出演料が払われたが、愛車のダンプのバージョンアップは欠かせない。また、ロケに同行すれば、本業のダンプの運転手の仕事は休まざるを得ない。2人の幼い娘を抱えていた宮崎さんは、所有する畑地の切り売りで生活費をまかなった。