その道21年 玄人はだし「組長」藤原喜明の“陶芸技”
そしたら、NHKからも取材が来た。その年の4月20日に放送されたハイビジョン放送「熱中時間 忙中“趣味”あり『藤原喜明の陶芸』」。プロレスとか関節技の取材じゃないってのがミソだったね。
陶芸の面白さって、自分の個性とか感性を表現できて、終着点がないところだろうな。「これでいいや」って思っちまえば、そこまで。でも、「もうちょっと、もうちょっと」って工夫していくとキリがないんだ。
自分のイメージ通りとか、予想外に良く仕上がった時はうれしくてしょうがないし、失敗すると、「じゃあなぜなんだ?」って原因をあれこれ追究して次回に別の方法で挑戦してみる。その繰り返しが今までの21年だったんだと思う。
これは芸術ってものの宿命なのだろうけどね。
それにオレの作品は一つ一つ手作りだから一つとしてまったく同じってない。一期一会が凝縮されてるともいえるわけだ。それが一番の魅力だろうな。