新朝ドラ「マッサン」 泉ピン子に「朝からキツイ」と散々な声
過去10年でナンバーワンの期間平均視聴率22.6%(ビデオリサーチ調べ=関東地区)をマークしたNHK朝ドラ「花子とアン」。その後を受け、29日から「マッサン」がスタートした。
朝ドラは「あまちゃん」以降、「ごちそうさん」、そして「花子――」とヒット続き。新シリーズもいやが上に期待がかかるが、実はちょっぴり寂しい出だしとなった。朝ドラ放送直後の「あさイチ」では、MCの有働アナとイノッチが毎朝のように冒頭で朝ドラの感想を話す。このトークは「朝ドラ受け」といわれ、朝ドラ人気の要因のひとつとされているのだが、この日は御嶽山噴火のニュースで“援護射撃”はなし。ツキに恵まれないスタートになった。
ドラマ自体は超安定志向だ。ニッカウヰスキー創設者の竹鶴政孝・リタ夫妻をモデルにした物語である。中島みゆきの主題歌は壮大なメロディーで聞かせる。開発者の感動秘話にスポットをあてた同局の人気番組「プロジェクトX」で聞き慣れたあの歌声ふたたび。ウイスキーづくりに奔走した夫婦にはもってこいの応援歌だ。
脇も手堅い。造り酒屋の番頭役の高橋元太郎(73)は「水戸黄門」のうっかり八兵衛だし、ヒロインをイビリまくる姑の泉ピン子(67)に、舅の前田吟(70)と「渡る世間は鬼ばかり」メンバーが夫婦役。この2作品、いずれも長寿番組であり、出演者たちの茶の間の認知度はバツグン。懸念される外国人ヒロインのアレルギー対策もバッチリである。