元モデルで歌手の星ますみさん 58歳で変わらぬ美貌の秘訣
「ワタシはいわば広告塔ですから、それなりにしてないと、フフフ。欧米に行くと30代後半から40代前半に見られることが多いですね」
仕事は自らの体験が基になっているという。
「実は95年5月の誕生日に乳がんが見つかりましてね。それもステージ3の末期レベルで、目の前が真っ暗になりました。幸い、術前検査で転移が認められず、右乳房の全摘出手術で済みましたが、乳がんがわかってからはすごく落ち込み、ホルモン療法を5年間続けた結果、副作用で自律神経が異常をきたし、老人性湿疹になるほど肌が荒れました。それを乗り越える過程でスローエイジングの構想が浮かび、メディカルメークを学んだ。つまり、マイナスをプラスに転じたことが今につながっているんです」
ちなみに、右乳房は手術から8年後に「再建した」そうだ。
ここで疑問がひとつ。本社が東大阪なのに、なぜ水戸で取材なのか。
「実家に住む83歳の母の介護をするためです。東日本大震災の際、水戸は震度6弱の揺れに見舞われ、そのショックで認知症が急激に進行しちゃいまして。で、姉と交代しながら、月の半分は水戸で生活しています」