「さいはてにて」主演の永作博美 プライベートも珈琲にハマる
その奥深さにハマってからは練習の鬼。現場のスタッフを味見役に「もういいって顔されるまで何度も入れました」。おかげで今はプロさながらの手際の良さ。映画でも、女主人のたたずまいがさまになっている。
■とっておきの珈琲を持参し撮影現場でおすそ分けも
実はお気に入りの瞬間もあるという。
「珈琲を入れる時、ガスが出て粉がすごく膨らむんですよ。あれを見ていると、生きている気になりますね。入れ終わった後の粉の形が毎回少しずつ違ってて、いい溝ができたとかきれいな形になったとかチェックして。あの膨らみ、あの静か~な躍動感が気持ちいいんです」
撮影終了後に、二三味さんにブレンドしてもらったオリジナル珈琲を購入。お世話になった映画スタッフにプレゼントした。自宅にも持ち帰り、以後、ずっと至福の珈琲タイムを楽しんでいる。
「家ではドリップで入れるんですが、使い込むうちに器が珈琲色に変わる感じもいいなあと思います。珈琲はわりとしっかり焼いてある、濃いめのさわやかな喉ごしのものが好きです。それまで家で飲まなかった主人も気に入ってくれて、最近は飲み過ぎて控えてるくらい。私は本当のおいしさが分かって、1杯をじっくり味わい楽しむようにしている。1日1回、その時間さえあれば十分です」