“どつき合い”が高評価 お笑いコンビ「ダブルアート」結成秘話
年明けまもなく放送された「ぐるぐるナインティナイン」の「おもしろ荘」で2位を獲得。一気に注目度を上げた漫才コンビがダブルアートだ。
「ラッスンゴレライ」のように、何が面白いと説明するのは難しい。とにかくコンビネーション抜群の、ボケ役ツッコミ役がハッキリした正統派の漫才をするのだが、高い評価を受けたのは、まるでコントを見ているかのような息の合った“どつき合い”なのだ。
それもそのはず。彼らは結成こそ07年だが、小中学校時代の先輩後輩の幼馴染みで、中学卒業後はロックバンド「Wart(ウォート)」として活動していた。その2人が07年、音楽の道を諦め、お笑いを志し吉本興業の養成所(NSC)を受験したのだ。人生のほとんどの時間を共にすごしているわけで、息が合っているのも当然かもしれない。
しかし、常に一緒だった2人が別々の道を歩んだ瞬間がある。NSCの入試直後のことだ。ボケ役のデブ(池田真一)には届いた合格通知が、ツッコミ役(田口誠)には届かなかったのだ。結局、池田だけがNSCに通い始めた。すると、思わぬ事実が判明する。合格通知が届かなかった田口も実は合格していたのだ。合格通知は郵便事故で届かなかったというオチで、晴れて同期生となり、バンド名をもじった「ダブルアート」という名のコンビを組んだという結成秘話がある。