俳優・山本亘さん 「あれは酷い」と同窓の安倍首相を痛烈批判
「過去の歴史を歪曲することは絶対にやってはならんのです。ホント、そのうちに日本は世界中から信用を失いますよ。あと、解釈改憲で集団的自衛権を成立させ、自衛隊員が他国に赴いて引き金を引くことを認める。これは絶対に許しがたいことです。原発再稼働に向けての動きもしかり。まったく、同窓のよしみでクンをつけてますが、大江健三郎さんが憲法集会で演説したように、安倍と呼びつけしたい心境です」
ひと言お断りを。これはベテラン俳優・山本亘さんの近況インタビューです。
「ハハハ、時々、ツイッターやフェイスブックで怒りをぶつけてるんです。若いタレントなら当たり障りないことしか書けないだろうけど、ボクほどの年齢になれば怖いもんは何もない。言いたいことを言わない方が、かえって体に悪いですよ」
さて、山本さんの父は高名な日本建築家であり、叔父は映画「戦争と人間」「華麗なる一族」などの社会派の巨匠、山本薩夫だ。
「父はボクら3人兄弟のうち誰かを建築家にしたかった。しかし、学は早くから俳優になり、圭も俳優か絵描きになることを宣言してたため、ボクに白羽の矢が立ったんです。実際、高校演劇に熱中してる最中に腰を痛め、俳優は無理かなと思って、建築の勉強をした時期もあります。でも、腰が治るとともに芝居心に再び火がともり、建築への興味をなくしました」